Works

共同住宅

THE CONOE 〈三田綱町〉

Concept

江戸時代より大名や御家人が屋敷や邸宅を構え、連綿と受け継がれてきた歴史と風格を今も色濃く残す街「三田」。三井財閥の迎賓館であったルネサンス様式を今も残す、綱町三井倶楽部やイタリア大使館、オーストラリア大使館などがあり、国際色が強く、人、文化の交流が行われ、数多くの偉人達や文化を迎え入れてきた街「三田」。そんな歴史の中で培われてきた「風格」と様々な賓客や国賓を迎え入れてきた三井財閥の迎賓館に込められた「もてなしの心」を今回の建物のコンセプトとしました。

「風格」を表現するため、建物の外観は御影石で仕上げ、開口部や手摺などに設けたガラスをアクセントとして用いました。石の仕上げの違いや、色の絶妙な使い分けにより重厚感を醸し出し、開口部や手摺のガラスの質感をリズミカルに組み合わせることで、現代における威風堂々とした風格とガラスの質感が軽快な印象を与え、この街の歴史と未来をも表現しようと考えました。

アプローチは吹抜けとその上部にある石のボーダーにより門構えのデザインを用いることで、訪れる人にこの建物の上質な空間を予感させるものとした。またエントランスホールにはプライベートラウンジやコンシェルジュカウンターを設け居住者への上質なサービスを行える計画としました。

更に共用部にはエントランスホール、エレベーターホールにセキュリティラインを2重に設けました。居住階は吹抜けの周りに設けられた屋内廊下が高級ホテルを思わせる品格を感じさせるとともに更なるセキュリティの向上になるよう計画しています。

上質な空間と上質なサービス、そして2重のセキュリティに守られた堅牢な建物から得られる満足感と「免震構造」も用いてより高い安心感を「もてなしの心」として表現しております。

これからの時代にふさわしい「風格」を纏った上質な建物になるよう計画しました。

建築場所
東京都港区三田
用途
共同住宅
竣工年月
2017年10月
敷地面積
1588.86 m²
構造・階数
鉄筋コンクリート造 地下2階地上9階建て
延べ面積
8007.23 m²

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