グラウス日本橋小網町
コンセプト
日本橋は、江戸の時代より永らく日本の中心として栄え、伝統と格式を有する老舗・建物が多く存在する街であると同時に、その魅力を現代風にアレンジし、古きを残しながらもモダンな街へと変化・変貌を遂げようとしている街というようにも見ることができます。そんな日本橋の「格式」と「変化」というキーワード今回の設計コンセプトとしました。
そのキーワードを同時に持ち合わせながら進んでいく日本橋を表現するために、御影石・大理石という素材を用いることで、古き良きものの「格式」を表現し、ガラス・鉄で「変化」変貌する日本橋のモダン・未来も表現していこうと考えました。
御影石は、東京都選定歴史的建造物でもある、1935年竣工の三越日本橋本店にも多く使われ、その存在感や重厚感を表現するとともに、日本橋の趣を感じてもらえればと思い選定しました。
風除室正面の割肌の石は江戸の城壁を感じさせ、金属のルーバーと合わせて高級感・重厚感というものを感じられるよう採用しました。また、エントランスの深みのあるブラウンの大理石は、都会の落ち着いた室内空間と高級感の演出、さらにファブリックガラスを引き立たせる色味ということで選定いたしました。
エントランス内に用いたゴールドのファブリックガラスは金箔を連想させ、都会的な高級感の中に日本の伝統を感じていただけるようアクセントとして用いています。
伝統の中にも、現在の要素に耳を傾け、取り入れていく「老舗」の様な日本橋・小網町を「格式と変化」というキーワードの元、素材感の違いを使って大事に表現したのが、グラウス日本橋小網町です。
DATA
建築場所 | 東京都中央区 | 敷地面積 | 814.65㎡ |
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延べ床面積 | 6241.58㎡ | 構造 | RC造 地下1階、地上10階 |